歯科衛生士の有効求人倍率は、2021年時点で22.6倍というデータがあるのをご存じでしょうか。
これは20軒の歯科医院が、たった1人の歯科衛生士を採用しようとしている状態です。
また、歯科衛生士の7割は転職したことがあるというデータもあります。
歯科衛生士の9割は女性です。転職の理由は人それぞれだとはいえ、女性の望む働き方や、ライフステージの変化が影響していることも見過ごせません。
医院の運営に必要不可欠な人材、歯科衛生士。
新規採用に悩む歯科医院経営者の方へ、歯科衛生士を採用するためにおさえておきたいポイントや、優秀な人材を確保するための方法をご提案します。
直接雇用していた歯科衛生士が退職したら…
優秀なスタッフには戦力として長く働いてほしいもの。しかし今の時代、転職は珍しいことではありません。
ある日突然、医院の戦力として活躍していた歯科衛生士が退職することも十分に考えられます。
実際にそうなったら、先生ならどう採用活動をしますか?
クリニック運営の危機
新たに歯科衛生士を採用したくても、すぐにできるとは限りません。
売り手市場となっている歯科衛生士は、焦らなくても条件の良い医院を選ぶことができるからです。
患者様も多い人気の歯科医院であればあるほど、人材不足は即、医院運営に支障が生じてしまいます。
では、歯科衛生士を急募したとしても、従来通りの方法では採用がうまくいかないとしたら、この機会に「フリーランス歯科衛生士」について考えてみてはいかがでしょうか。
フリーランス歯科衛生士とは?
フリーランスとは、特定の組織に属さず、独立してさまざまな仕事に関わりながら、自らが持つ技術を提供する働き方です。
フリーランス歯科衛生士は、歯科医院に直接雇用される形態ではなく、個人事業主として歯科医院と契約して働いています。
フリーランス歯科衛生士の特徴は以下の通りです。
- 技術をもったプロフェッショナル歯科衛生士
- 他のクリニックの情報も持っている
- セミナーなどの講師や経営アドバイスができる人もいる
以下から詳しく解説します。
技術をもったプロフェッショナル歯科衛生士
フリーランスで働く歯科衛生士は、言い換えれば、歯科医院と直接契約できるほど優秀な歯科衛生士であると言えます。
能力を高く評価する医院で働きたいというプロフェッショナルでもあります。
他のクリニックの情報も持っている
複数の医院で契約しているようなフリーランス歯科衛生士は、他院での診療現場から得られた経験も豊富です。
一つの医院で長く務めてきた人にはない、新鮮な視点も持ち合わせているのも魅力です。
第三者として業務改善につながるヒントも貰える可能性もあります。
セミナーなどの講師や経営アドバイスができる人もいる
フリーランス歯科衛生士のなかには、診療現場での施術だけでなく、セミナーなどの講師を勤める人もいます。
医院経営について勉強している人などは、経営者の相談相手として活躍しています。
フリーランスとパートタイムはどう違う?
医院に常駐しない歯科衛生士には、パートタイムで働く形態もあります。
では、フリーランスとパートタイムとでは何が違うのかを確認してみましょう。
主に違うのは、契約形態の違いです。
常駐しない歯科衛生士の働き方(雇用形態等)には以下の2種類があります。
- フリーランス(個人事業主)
- パートタイム従業員
フリーランス(個人事業主)
業務委託契約となり、委任側(クリニック)と受託側(フリーランス)の立場は同等です。雑務は契約外となるため、契約で定めた業務以外のことはできません。
パートタイム従業員
クリニックが直接雇用します。クリニックの指揮命令系統に属するため、雑務なども遂行することが可能です。
歯科衛生士のキャリアデザインの差
では、直接雇用ではなく、あえてフリーランスを選択する歯科衛生士側の理由を考えてみましょう。
- 技術を高めた分、報酬を増やせる
- 医院内の人間関係の負担を軽減できる
- 勤務時間の自由がある(個人のライフスタイルに合わせた生き方を選ぶ)
- 歯科衛生士としての技術以外の能力を活かせる(経営アドバイス、講師業など)
上記以外にも、その歯科衛生士ならではの強みを活かした働き方を実現するため、あえてフリーランスを選択している方も多くいます。
歯科医院がフリーランス歯科衛生士と契約するメリット/デメリット
では、歯科医院がフリーランス歯科衛生士と契約するメリットとデメリットを考えてみましょう。
メリット
メリットとしては、下記のようなものがあります。
- 必要なタイミングに在席依頼できる(急な契約期間終了は考えにくい)
- 人材育成も依頼可能
- 診察現場の業務改善についての助言依頼
- 契約期間内は働いてもらえる(突然退職するリスクは低い)
医院を経営する上で、通常業務の円滑な推進はもちろんのこと、プロフェッショナルによる現場の改善や、スタッフ各自の能力向上が期待できるというのはとても大きな魅力ではないでしょうか。
デメリット
デメリットとしては、下記のようなものがあります。
- 契約以外の業務遂行は不可
- 急なシフト変更などは依頼不可
また、通常の雇用契約とは異なるため、契約期間満了の度に更新するか否かを決める必要があります。
まとめ
フリーランス歯科衛生士がどのような働き方をしているかをご紹介しました。歯科経営の視点から、メリットを感じていただけたでしょうか。
フリーランス歯科衛生士という働き方が、まだ新しい形態であるため、まだ馴染みのない歯科経営者の方も多いかと思います。
しかし時代は常に変化しています。新しい時代の流れに合わせて、採用に対する考え方もアップデートしていきましょう。
フリーランス歯科衛生士との契約のメリット
フリーランスの歯科衛生士と契約するメリットをおさらいしましょう。
- 優秀な人材を確保できる
- 契約次第で業務内容、在席時間の融通がきく
- 経営面でのアドバイスをもらえる
- クリニックの職場環境の改善を期待できる
- 採用にかける経費や時間を縮小できる
自分の力だけで優秀な人材を確保することの難しさ
では、実際には、どこで優秀なフリーランス歯科衛生士と出会えるのでしょうか。
人気のあるフリーランス歯科衛生士は、すでに他の医院と契約しているために、すぐに採用できるとは限りません。
また、医院の事情に合わせた契約を結べなければ、医院にとってメリットのある関係を築くことは難しいでしょう。
働き方としては黎明期のフリーランス歯科衛生士。まだ一般的ではないがゆえに、自己流の契約ではうまくいかないケースも出てくるかもしれません。
以上、フリーランス歯科衛生士についてご紹介いたしました。
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採用活動をどんな点に気を付けて行けばよいか、実際の事例を知ることで、医院運営の改善につながる気づきがあるはずです。
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