この記事をご覧の歯科医院の経営者の皆様、現在採用コストを一人当たりどのくらいかけていますか?
採用活動にはいくつも方法があります。
- グッピーやジョブメドレーなど医療系に特化した求人サイトに出す
- Inddedなど無料で利用できる求人ポータルサイトに出す
- ハローワークや学校に求人票を出す
- 自院専用の求人採用サイトを制作して、情報を掲載する
この中でどれか行っている求人活動が一つはあると思います。
コストがかかるものと無料で行えるものがあり、集まりやすさなどもそれぞれです。
今回はそれぞれでかかるコストとできること、そしてタイトルにあるコストを最小限に抑えた歯科医院に最適な求人活動をご紹介します。ぜひ最後まで読んで下さいね。
1、医療系に特化した求人サイトに出す
グッピーやジョブメドレーなど医療系に特化した採用ポータルサイトがあります。そういったサイトはいろんな歯科院の求人が掲載されているので、人材が集まりやすく、早く応募が来ることもあります。
また、GoogleやYahooなどで「歯科衛生士 求人」検索しても上位5番以内に表示され、求職者の目につきやすいということもあります。目につきやすい媒体ほど安心して利用しやすいという心理的負担軽減にもつながりますよね。
また登録している求職者へスカウトメールを送ることができるというメリットがありますが、いろんな医院の求人が出てるからこそ、何か特徴がある、または有利な条件ではない場合はほかの求人に埋もれてしまうというデメリットもあります。
求人サイトの料金体系はこのような種類があります。
- 掲載課金型
掲載だけでお金が掛かるタイプで応募数と採用人数で変動しません。 - 閲覧課金型
閲覧ごとに料金が発生するタイプで、実際に求人を見てくれた人に応じて料金がリーズナブルですが、応募に至らなくても料金を支払う必要があります。 - 採用課金型
閲覧ごとに料金が発生するタイプで、実際に求人を見てくれた人に応じて料金がリーズナブルですが、応募に至らなくても料金を支払う必要があります。
ちなみにグッピーは閲覧課金型(ポイント制)で、掲載された求人情報が見られた回数だけ費用がかかっていくというシステムです。求人を見てくれた人だけなので、求人が見られれば見られるほど費用は掛かりますが、早い段階で応募があれば非常に安く済ませることができます。
月間で平均89件の閲覧数があり、1応募あたりの平均コストは15,694円(2018年9月~2019年08月の閲覧数を元に算出)ですごく安く感じました。
ですが、スカウトメールを利用する場合は1通に付き1,000円程度かかり、新卒はまた別のサービスになるようで、1シーズン10万円~すべてのサービスを使い放題だそうです。
平均コスト通りに応募があり、またその人がピッタリの人材であればとても良い媒体ですが、応募がほとんど来ない、応募があったとしてもほかの医院にも応募していたり、お互いの条件が合わず残念ながら不採用といった結果になれば、さらに掲載期間が延び、費用も掛かることになります。
なので、明日にでも人材が欲しい、人手が足りない・・・などという状況の場合は、こういった媒体を使って、スカウトメールも使いつつ、採用活動を行っていくとよいでしょう。
2、Inddedなど無料で利用できる求人ポータルサイトに出す
こちらは医療に特化しているわけではありませんが、1で説明した求人サイトと同じで、いろんな会社や医院などの求人票が見れるサイトですので、求職者が集まりやすく、目につきやすい特性があります。
1と違う点は無料で利用できることです。もちろん早く人手が欲しい、早く採用したいという場合は有料広告として、さらに目につきやすいようにすることも可能で、その場合は費用が掛かります。
またIndeedは簡単応募といってIndeed内で募集要項を出して、そのまま応募までできるというサービスもあり、求職者にとっては簡単に求人情報が探せて、応募も簡単とメリットは多いです。
ただし、こういった求人を探せるサイトは給料や地域、休みの多さ、勤務時間などの条件面で比較されることが多く、求職者が知りたがっている働きやすさだったり働く環境について、アピールしづらいというデメリットがあります。
3、ハローワークや学校に求人票を出す
ハローワークや学校に求人票を出す場合、自院で行えば無料で利用できますので、ほとんどの医院さんで既にやっていらっしゃると思います。
よく歯科医院さんの中でも
「ハローワークに求人を出しても、応募がない。」
「新卒の人を採用したけど、すぐに辞めてしまったから次は中途を雇いたい」
などなど・・・ならではのお悩みも多く聞きます。
確かに無料だからこそ、ハローワークは求人数が多く、募集要項も決められた枠の中で書かないといけないので、どう書いていいか分からないという医院さんも多いようです。
ですが、求人票も書き方次第では、応募が来るようになりますよ!詳しい募集要項の書き方は後の章で説明します。
学校に求人票を出す場合は、実際に勤めている歯科衛生士さんの母校やつながりのある学校に出す、また実際に患者として来ていた学生さんが見学に来たりする場合もあるようで比較的採用しやすいといえるでしょう。
4、自院専用の求人採用サイトを制作して、情報を掲載する
最後に、自院専用の求人採用サイトを制作して、そこに職場の雰囲気や働きやすい理由、福利厚生、院長からのメッセージや人柄について、先輩スタッフのインタビューなどを掲載してアピールする方法です。
こちらのコストは依頼する制作会社さん、そしてサイトの規模によりますが、50万~100万が多いでしょう。もちろん求人採用サイトを制作しただけでは、1で説明した求職者の情報が集まる求人サイトや2のIndeedなどのように求人サイト人材は集まりません。
求人採用サイトは情報を伝えるための発信源、そしてすべてのツールの受け皿となるものです。
他の施策を打ってからサイトに集客するやり方が一般的です。
なるほど!デンタル人事でも、いろんな施策をご紹介しています。
サイト制作はもちろんですが、それに合わせて新卒向けのパンフレットも合わせてサイトのコンテンツに沿ったものを制作。また、医院に張る求人ポスターとカードなど、最適な人材を採用するために案件ごとに合わせて施策を提案しています。また、常にアップデートし続け、SNSの活用であったり、新卒採用向けにオンライン実習を企画するなど様々なことを行っています。
ここで一つ大切なポイントがあります。
それは医院サイトとは別のサイトとして作ることです。
よくサイトに1コンテンツとして採用情報を掲載している医院さんも多いですが、そもそも医院サイトを見ている人と求職者は目的が違います。診療時間や診療内容を知りたい人が医院サイトを見るのであって、仕事を探しているひとが、たまたま医院サイトを開いて採用情報を見る割合は少ないです。訴えるコピーも違えば、内容だって掲載するべき内容が全く違います。
よほど、この医院で働きたい!という病院がある方は別として、普通は患者としてサイトを見ているので全く違う目的の人に情報を公開しているだけになりますので、ここは間違えないようにしましょう。
ハロワ求人票でも使える!反応が上がる募集要項の書き方
仕事内容・・・歯科衛生士業務全般
仕事内容はこのように書いていませんか?よく見る書き方ですが、これでは求職者が「応募したい」とも思わないだけでなく、目に留めてもらえません。
仕事内容は、実際に自分が働く姿が想像できるくらいに詳しく書き出しましょう。
・歯科医師のアシスタント業務
・スケーリング(簡単な歯石取り)
・ブラッシング指導
・コミュニケーション(診療、予約、窓口業務など)
・衛生管理
・訪問歯科衛生業務(現在は訪問専属スタッフがおります)
求職者が最初に見る求人票だからこそ、書き方にはこだわりましょう。
さいごに
さて、ここまで4つの求人採用活動とそれにかかるコストについてご説明してきました。
いかがだったでしょうか?行っている活動があった医院さんもなかった医院さんも参考にしていただいたら幸いです。
最後にタイトルにある「コストを最小限に抑えた歯科医院に最適な求人活動」ですが、もっともおすすめなのは無料のものから試していくのがいいと思います。
ですが、無料のものを使っても最終的な目的である応募がなければ意味がありません。
そのために、4番目におすすめした採用求人サイトは必要になってきます。
4で説明したように、情報を伝えるための発信源、そしてすべてのツールの受け皿となるものです。求職者が求めている情報は条件面と働く環境の情報を知りたがっています。転職の口コミサイトがあるように内部事情というものが知りたいのです。それを自分たちで情報発信することで「この医院で働きたい!」と思ってもらえるようになります。
■まとめ
「コストを最小限に抑えた歯科医院に最適な求人活動」は無料でできる施策×採用求人サイト
無料にできる施策(例えばハローワークや学校に求人を出す、Indeedを活用、SNSなど)を行って、求職者へアピールしつつ、情報発信の場、受け皿となる求人採用サイトに誘導するという方法が一番医院に合った人材を集めやすいといえるでしょう。
無料にできる施策もやり方があります。やみくもにやっても時間の無駄になってしまいますので、効率的なやり方を知りたい、できるだけ無駄なことをしたくないという院長先生はぜひ、弊社へご相談ください。
弊社では、求人採用の原則原理をもとにした求人採用サイトの制作、そのほかツールの活用し、お客様の求人活動のお手伝いをしております。ご興味がある方はぜひ、記事下のセミナー案内からお申込みください。