厚生労働省の調べによると全国で開業している歯科医院の数は68,024 医院(R3年1⽉末 厚⽣労働省調べ)
そして、全国の就業歯科衛生士の数は142,760名となっております。(令和2年末時点)
1院につき平均2.09名が働いていることになります。
平均を下回っている地域も多く、東京や大阪などの大都市も平均を下回っています。
そんな競争率が高い歯科衛生士の採用ですが、採用活動を行う上で、求職者が思わず応募したくなるようなアピールできるポイントがあることをご存じですか?
求職者が思わず応募したくなるようなアピールできるポイントとは?
唯一、ほかの病院と被らない求職者へのアピールポイントがあります。
それはズバリ、院長の人柄・考え方です。
これを徹底的に言語化、数値化することで思わず応募したくなるアピールポイントになります。
「なんだ、そんなことか」って思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、意外と求人採用サイトや採用(求人)ページでは、条件面や仕事のやりがいなどばかりが書かれていて、院長の考え方、人柄についてわかるコンテンツがないことが多いです。
大きい歯科病院であれば院長とスタッフが直接かかわることはありませんが、スタッフ数が数名~十数人の歯科医院であれば、院長が上司になることも多く必然的にかかわる機会が多いでしょう。
だからこそ、入職前に院長のこと、病院のことを自己開示することが大切なのです。
条件以外で求職者が知りたがっていること
では、求職者が知りたいと思っている項目とはなんでしょうか?
・価値観(理念)
医院の理念には院長の考え方や人柄が表れます。患者様に対して、スタッフに対して、経営に対してどう考えているのか、求職者は知りたがっているのです。
現に歯科衛生士に「入職する前に院長がどんなことをわかっているのか、大切にしていることを知りたいですか?」という質問をしたところ、
74%の衛生士が知りたい
と答えました。
価値観と書きましたが、つまりは患者様に対して、スタッフに対して、経営に対してどのようなことを大切にしていることです。
これを小中学生でもわかるように徹底的に言語化することができれば、それに共感してくれる求職者の応募が増えるでしょう。
さらに、価値観に共感して入職してくれた歯科衛生士は定着率が高くなります
だからこそ、長く働いてもらうためにも、応募する前に院長の価値観、理念を伝える必要があるのです。
採用面において、いい歯科衛生士とは「院長の考えに共感できる人」です。
察してもらうのではなくきちんと言語化して伝えることを意識しましょう。
・将来性(ビジョン)
人間は未来のことがわからないから不安になるという特性があります。
「3年後...、5年後...医院がどうなっていたいか」ということをきちんと伝えることが必要です。
特に女性は結婚や出産、子育てなどライフステージが変わるタイミングが多くあります。
その時に安心して働けるか、わからないと不安になって応募をやめてしまうかもしれません。
求職者への安心材料として、産休・育休取得者数、復帰したスタッフの人数や勤務年数など数字をしっかりと伝えることを行いましょう。
他にもキャリアアップへのアピールも大切です。
認定歯科衛生士、ホワイトニングコーディデーターやトリートメントコーディネーター、矯正について資格を取得したり、学べる技術があるということは魅力的なことです。
キャリアアップ、ライフステージに関することを「安心して働けます」と伝えることが重要です
・院長の趣味・嗜好
先ほども記述しましたが、特に歯科医院であれば、歯科衛生士の上司は院長が多いと思います。
一緒に働く人がどういう人なのか、何歳くらいなのか、女性なのか、男性なのかなど…一緒に働くであろう人がどんな人なのかということを求職者は知りたがっています。
世の中にある歯科衛生士向けの求人の多くが「⚪︎⚪︎大学を卒業し、その後⚪︎⚪︎医院で研修期間を経て、実際に勤務医として経験積ませていただいて、⚪︎年⚪︎月に⚪︎⚪︎医院開業」となっている求人が多いです。
これだけではとても勿体無いです。せっかく求人を見てくれた求職者には院長がどういう人柄なのか、何歳くらいなのか、女性なのか、男性なのかなど、全然伝わりません。
一緒に働くであろう人がどんな人なのかわからないのに興味関心を持ってもらえるはずはないのです。
思わず応募したくなるような求人にするには、院長は何が好きで、何を考えていて、男性か女性か、何歳くらいなのか、さらには「パパやママなど、家ではなんと呼ばれているのか?」まで読んでいくだけでわかるようなコンテンツを用意しましょう。
・医院のスタッフの構成
- スタッフの平均年齢は?(20代は何名?30代は・・・)
- どういう人たちがいるのか?
- 歯科衛生士は何人?
- 歯科助手、受付は何名?
- 新卒から入社してる人は?
- ママさんスタッフは?
- 産休、育休から復帰した人数は?
そして、重要なのはこれらを数字で表すことです。
よく求人票に書いてある「アットホームな職場です」というキーワード。よく耳にするワードですが、これでは具体的にイメージできず、求職者に伝わらないでしょう。
Before)アットホームな職場です。
After)当院の平均年齢は28歳です。
20代が3名、30代が2名、40代が1名在籍しております。休憩時間は女性ならではの美容やダイエットの話で盛り上がっています。またお母さんスタッフも多く、お子さんも一緒に食事会に参加してくるスタッフも多いです。
このように変更してみると、どうでしょうか?
求職者からは「スタッフ同士の中が良く、もし子供がいても働きやすい職場なんだ。」という風に感じられるでしょう。
・医院ストーリー
情報が溢れるこの時代、「ストーリー」に人は興味を持ち、共感します。
そして、ストーリーによって感情が動かされ、ストーリーによって記憶に留めることができます。
「なぜ歯科医師を目指したのか?」「なぜそこで開業したのか?」という、院長ごとに全く違う医院の生い立ち(ストーリー)を掲載しましょう。働いてみようかなと思った職場であれば興味を持ち、共感を得ることができます。
思わず応募したくなる求人は共感できる、働くイメージができることが重要です。
院長を好きになってもらうことが応募を集めるポイントです
・スタッフを大切にしてくれる?
人は「幸せになりたい」、現状を打開したいと考えて転職します。
だからこそ、スタッフを大切にしてくれるのか、自分の理想を重視してくれるのかということが求職者にとって最重要事項です。
人ぞれぞれ基準が違い、大まかに6パターンに分けられます。自分の医院ではどういったことが満たされるのか、そしてどういったタイプの人が合っているのかを考えて、アピールすることが大切です。
例えば、ある求職者が仕事を通して学べる事を重視するタイプだった場合、
「当院は一般診療だけでなく、難しい症例やインプラントも対応しており、幅広い業務が経験できます。」
と書いてある場合と
「当院はスタッフの中の良さが一番の自慢です!院内の雰囲気はとてもよく、経験があまりない方でも先輩スタッフが分かりやすく仕事を教えます。」
であれば、当然前者の求人のほうに興味をひかれます。
このように、医院が求めている理想の人物像をはっきりと出し、その人に合った書き方をすることでミスマッチの少ない求人になります。
唯一、簡単に独自性を出せる“院長の人柄や考え方”
以上、5つの項目をご紹介しましたが、これはすべてほかの病院と被らない「先生の医院の独自性」です。
競争率が高い歯科衛生士の求人採用で、仕事内容で独自性を出すことは難しいでしょう。
ただ、唯一簡単に独自性を出せる院長の人柄や考え方を出すことで、他の求人に紛れず、思わず応募したくなるような求人になります。
「歯科衛生士が応募したくなる求人の作り方」をお伝えします
(A)誰に伝えたいのか:ターゲット
(B)特徴やメリット:医院の魅力
(C)結果:ここで働くとどう幸せになれるのか
きちんとターゲットを定めた上でこういった効果的な伝え方をすることで、求人採用はやっと成功していきます。
なるほど!デンタル人事では、そういったDH採用の成功法則が全てわかる!衛生士採用の知識・ノウハウを「歯科衛生士から応募が集まる求人の作り方」というセミナーでさらに詳しくお伝えしています。
今回紹介した内容はほんの一部です。
弊社は求人採用を突き詰めた結果、先生のことを徹底的に言語化できるコンテンツを持っています。興味ありませんか?
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