歯科医院向け採用セミナー

見学で歯科衛生士に聞くべき5つの質問!よく聞かれる質問と答え方も紹介

採用活動

歯科衛生士が見学に来たときは、面接よりも気軽にお互いについて理解を深められるチャンスです。せっかく双方が時間を合わせて見学をセッティングするなら、その時間を最大限有意義に活用したいですよね。ここでは、見学に来た歯科衛生士に聞くべき5つの質問に加え、よく聞かれる質問とそれに対する答え方についてもご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

歯科衛生士が見学に来る目的

歯科衛生士が医院に見学に来る1番の目的は、その職場が自分にマッチしているか確認するためです。
具体的な仕事内容や職場環境、医院の特徴、働くスタッフの人柄など、求人票やホームページだけではわからないことも、見学を行うことで理解を深められます。
理想の働き方ができる職場を見つけるために、求職者にとって医院見学は重要なステップになります。

歯科衛生士の見学はお互いをよく知れるチャンス!

歯科衛生士の見学は、歯科医院にとっても大きなメリットが得られるチャンスです。
見学に来た歯科衛生士が医院のことを知るのと同時に、医院側も歯科衛生士と直接コミュニケーションを取りながらお互いに理解を深めていくことができます。
また、見学なら面接よりも気軽に対話できるため、本音も見えやすくなります。
医院からも質問をして、歯科衛生士がどんな人柄や価値観を持っているのか聞いてみましょう。

見学のときに歯科衛生士に聞くべき5つの質問

歯科衛生士を緊張させないように...といった配慮で、仕事にあまり関係のない質問ばかりするのはもったいないです。
あくまで見学ではありますが、将来的に一緒に仕事をするかもしれない人材だということを忘れずに関わりましょう。
見学に来た歯科衛生士がどんな人なのかを知れる効果的な質問を5つご紹介します。

①なぜ歯科衛生士になろうと思ったのか

そもそもなぜ歯科衛生士になろうと思ったかは、その人の価値観や考え方を知ることができる質問です。
例えば、

  • 家族や身近な人が歯科衛生士をやっていて興味を持ったから
  • 子どもの頃に歯科医院で治療をしてくれた歯科衛生士に憧れたから

など、人によってさまざまな理由やきっかけがあるはずです。
上記のような答えが返ってきたら

  • どんなところに興味を持ったのか?
  • どんな姿に憧れたのか?

など、より具体的に質問して掘り下げてみましょう。
どういうところに影響を受けて歯科衛生士を目指したのかがわかると、その人の物事の考え方や意思決定の基準なども見えてきます

②どんな歯科衛生士を目指しているか

求職者がどんな歯科衛生士を目指しているかは、その人の意欲や、自院の求める像にマッチしているかどうかを理解しやすい質問です
また、キャリアビジョンが明確であるほど、仕事に対するモチベーションが高く、長く働く意思もあることが考えられます。
ただ、どんなに素晴らしいビジョンを描いていても、それが自院では叶えられないと感じる場合は注意が必要です。

例えば「幅広い治療に対応できる歯科衛生士になりたい」と考えている求職者に対して、患者層や治療内容に偏りがある医院では、そのビジョンを達成するのは難しいかもしれません。
そのような場合は

20代〜50代からの方が多く予防処置が多いけど問題ないですか?

富裕層の患者さんが多く審美治療の割合が多いけど大丈夫ですか?


など、医院の特徴を正直に伝えて求職者の考えを聞いてみるのも良いでしょう。

採用後に「ミスマッチだった...」とならないように、お互いの認識を擦り合わせておくことが大切です。

③前職を辞めた(辞めようと思っている)理由は何か

歯科衛生士が転職を考えている場合や、ブランクがあって再就職を希望している場合は、その理由を聞いてみましょう。
その理由について納得できるかどうかは、もし選考に進んだ場合、採用するか判断する際に重要なポイントになります
例えば、

  • 結婚を機に引っ越すことになったから
  • 以前の医院は虫歯や歯周病の治療が多かったが、矯正やホワイトニングなど新たなスキルを磨ける医院で働きたいから

といったような、やむを得ない理由や、スキルアップなどの前向きな理由であれば問題ないでしょう。
反対に、

  • 残業がない医院で働きたいから
  • 休みが自由に取れる医院で働きたいから

といったような、自分本位な理由が多い場合は注意が必要です。
そもそもモチベーションが低かったり、転職先の医院でも自分の希望が叶わない場合、またすぐに辞めてしまうリスクが考えられます。
求職者の希望や特性が自院に合っているかは、長く働いてもらうために大切なポイントです。

④どんな職場で働きたいか

歯科衛生士がどんな職場で働きたいと思っているか、理由も含めて聞いておきましょう。
どんな希望を持っているか聞くことで、その人の価値観がわかるだけでなく、自院に足りない部分に気づいて改善できるきっかけとなる可能性もあります。
例えば、

  • スキルアップしたいから教育体制やセミナー参加へのサポートが充実している職場で働きたい
  • チームワークが大切だと思っているからスタッフ同士のコミュニケーションが活発な職場で働きたい

といった希望が出てきたら、その人が自院にマッチしそうか、どんな環境がスタッフたちにとって働きやすい職場か、などが見えてくるでしょう。
院長の視点と求職者やスタッフたちとの視点がまったく同じとは限りません。
理想の職場については、日頃から医院で働くスタッフ全員でも話し合いながら共有していけるとベストです。

⑤自院のどんなところに興味を持ったのか

見学に来るということは、少なからず自院に興味を持ってくれているということでしょう。
自院のどんなところに興味を持って来てくれたのかもぜひ聞いてみたいところです。
例えば、

  • 子どもからお年寄りまで、幅広い患者さんの対応ができるところに興味を持った
  • 学校や地域のイベントで予防歯科の指導をしており、社会に貢献できるところに興味を持った

など、自院の特徴をよく調べていることがうかがえると、見学の段階でも志望度は高めだと考えられます。
反対に、

  • 家から近いから
  • 求職サイトでたまたま見つけたから

といったような理由の場合は、志望度やモチベーションはあまり高くないと考えられます。
見学の段階とはいえ、志望度が高く自院で活躍してくれそうな人材は早めに見極めておきたいところです。
気軽な会話の中から自院に対する関心の強さを探ってみましょう。

歯科衛生士によく聞かれる質問とそれに対する答え方

見学の中で歯科衛生士からもさまざまな質問をされることが考えられます。
ここでは見学でよく聞かれる質問とそれに対する答え方の例を紹介します。
求職者がどんなことを知りたいのかをあらかじめ理解し、的確に答えられるよう準備しておきましょう。

医院の特徴について

医院の患者層や診療内容、アポイント状況など、医院の特徴は高い頻度で聞かれる質問の一つです。
患者さんの層が幅広いか偏りがあるかによって、対応する診療内容が変わることが考えられます。
また、アポイントの数が多ければテキパキとした仕事が求められ、あまり多くなければゆとりを持って一人ひとりの患者さんに時間をかけられる、といったような違いもあるかもしれません。
仕事の内容や働き方がその人にマッチするか判断する材料になるので、しっかりと答えましょう。

[質問と回答の例]

患者さんの年齢や職業はどのような方が多いですか?どんな診療内容が多いですか?

子どもからお年寄りまで幅広いので、虫歯や歯周病、矯正など治療の幅もさまざまです。

仕事帰りのサラリーマンの方が多く、予防処置やホワイトニングなどの割合が多いです。

歯科衛生士の業務内容について

歯科衛生士が担当する業務の範囲は医院によって異なるため、聞かれることが多い質問です。
例えば、受付や事務の専任のスタッフがいるのか、アシスタント業務はどこまでやるのか、担当やノルマなどはあるのかなど、業務の範囲は医院の規模や院長の考え方によってさまざまです。
「入ってみたらイメージと違った!」とギャップを感じてしまわないために、業務内容を理解してもらいましょう。

[質問と回答の例]

受付や事務の仕事も歯科衛生士が担当していますか?

受付や事務は専任のスタッフが担当しています。

患者さんは担当制ですか?

担当は設定していないため、さまざまな患者さんの診療を行っていただきます。

働くスタッフの人柄や人間関係について

歯科医院に限らず、職場の人間関係を重視する人は多いです。
一緒に働くスタッフとの関係性によって、働きやすさやモチベーションは大きく変わるでしょう。
仕事中の何気ない会話や患者さんへの声かけなどにも、見学に来た求職者は注目しています。
職場の雰囲気が良好か、良好にするための工夫ができているかは、院長として普段から気を配っておきたいところです。

[質問と回答の例]

お昼休みは皆さんどのように過ごされてますか?

休憩室でみんなでお話しながら一緒にランチしています。

スタッフ同士や患者さんとのコミュニケーションは多いですか?

院長含めスタッフ全員で協力しながら仕事をしているので、コミュニケーションの機会は多いです。

長く通っている患者さんが多く、気軽にお話することが多いです。

職場環境や衛生管理について

職場環境の快適さや衛生管理が徹底されているかもよくチェックされるポイントです。
例えば、機器は新しく性能の良いものを使用しているか、スタッフルームやトイレなどは清掃が行き届いて清潔か、器具の滅菌消毒や手袋を変えるタイミングなどが適切か、といったところは、働きやすさや安全安心に関わるポイントです。
質問するだけでなく、求職者自身の目でも確認されやすいところなので、日頃から清潔で快適な職場作りを心がけておきましょう。

[質問と回答の例]

スタッフルームやトイレの清掃はどのくらいの頻度で行っていますか?

毎朝スタッフが交代で掃除して、みんなが快適に過ごせる環境を保っています。

手袋を変えるタイミングなどは決まっていますか?

患者さんが変わるごと、別の治療や処置に変わるごとに必ず変えて、衛生管理を徹底しています。

労働条件や待遇について

働く上で、仕事の内容だけでなく労働条件や待遇ももちろん重要なポイントです。
しかし、求職者からすると少し聞きづらいと感じる内容かもしれません。
あまりストレートな聞き方はされない場合もありますが、求職者も労働条件や待遇は気になっているということを理解して丁寧に答えましょう。

[質問と回答の例]

家に帰ってから勉強する時間も確保したいのですが、普段の残業時間はだいたいどのくらいでしょうか?

通常時の残業時間は◯時間程度です。繁忙期はだいたい△時間程度になることが多いです。

〇〇の経験や△△の資格がある場合、おおよその給与はどのくらいになるでしょうか?

経験年数やお任せする業務内容によりますが、おおよその給与レンジは◇◇万円から□□万円程度を考えています。

質問されたこと以外にも、他院と比べて優れていたり特徴的なポイントがあればアピールすることもおすすめニャ!

労働条件や待遇についても納得して興味を持ってもらえるよう、誠意を持って伝えましょう。

歯科衛生士の見学で良い人材の採用につなげよう!

歯科衛生士の見学は、求職者に自院のことをよく知ってもらうだけでなく、医院側も求職者のことを知ってお互いがマッチするか確認するチャンスになります
双方にとって有意義な時間にするために、医院から質問すべきことを整理しておくとともに、求職者が知りたいと思っていることを理解して適切に回答できるように準備しておきましょう

見学の対策がしっかりできたら、より多くの求職者に自院に興味を持ってもらい、見学希望者が増えるような求人作りの対策をするのがおすすめです。
たくさんある歯科衛生士の求人の中で自院の求人に注目してもらい、応募してもらうには他院との差別化が必須です。
限られたスペースの中でどんな情報を載せたら求職者に響く求人になるのか?
当社では、歯科衛生士から応募が集まる求人採用のコツをギュッと詰め込んだセミナーを開催しています。
歯科衛生士の採用の成功法則を知ることは、良い人材を採用する1番の近道です。
ぜひこの機会に活用してみてください。

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