医院見学の必要性
あなたの医院では応募前に見学受付をしていますか?
一般企業では応募前の会社見学を行う会社は少ないですが、歯科医院では見学へ行ってから応募をするかどうか考える歯科衛生士がほとんどです。
求職者にとっての見学のメリット
- 医院の実態を知った上で応募できる
- 自分のやりたい業務ができるかどうか確認できる
- ネットではわからないスタッフの関係性や医院の雰囲気が分かる
見学を受け入れる医院側のメリット
- 入職前に医院を見てもらうことでミスマッチを防ぐ
- 見学時のヒアリングでどこに魅力を感じたのかを知れる
- いつもの医院の雰囲気を見てもらえる
まだ見学を行なっていない医院、率先して案内をしていない医院は、ぜひ当記事を参考の上で医院見学を取り入れてみてください。
医院見学ページがないことの弊害
医院見学を行う際は、クリニックサイト・採用サイトでのアピールが重要。
というのも「医院見学をしてから応募したい」と考える歯科衛生士・学生は多く、そもそも医院見学のアピールがなければ応募対象とならないのです。
「医院見学の記載がないけれど受け付けてもらえると思って電話をかけたら面接に通されてしまった」失敗談も少なくありません。
行う際は、必ずサイトやハローワーク・各種採用媒体に明記しましょう。
医院見学ページに必要な情報
医院見学ページを用意する際はどんな情報が必要なのでしょうか?
おすすめの内容は以下の通りです。
- 医院見学担当スタッフ
- 医院見学内容
- 医院見学時に必要なもの
- 医院見学の時間帯
- 申し込みフォーム
それでは、一つひとつ解説していきます。
医院見学担当スタッフ
まずは、見学を担当するスタッフの紹介や挨拶を入れましょう。
写真が入るとなお◎!
求職者にとって、顔も知らない人たちがいる医院へ行くのは勇気がいる行動。少しでも緊張を和らげるためにも、見学を担当する方(院長・採用担当・事務長・主任DHなど)のメッセージを掲載しましょう。

医院見学内容
見学当日の流れや見学内容を記載します。

事前にどんな流れで見学が進むのかが分かると、求職者は安心します。また、求職者の中には聞きたいこと・絶対に知っておきたいことを事前に準備する方も。質問する時間があるのか・知りたいことが見学内容にあるのかサイトで確認できるようにしておきましょう。
ただ、医院によっては見学内容を事前に細かく決めないところもあるのではないでしょうか?
- 求職者に合わせて臨機応変に対応したい
- パート募集が多く、人によって見学ポイントが異なる
という医院も多くあります。
そんな医院は以下4つのように、必ずお話している情報のみの記載でも問題ありません。
- 当院について
- 教育カリキュラム
- スタッフ紹介
- 質疑応答
募集するターゲットに合わせて記載しましょう。
医院見学時に必要なもの
私服でいいのか、筆記具は必要か、バッグのサイズは考えなくていいのか…。
- ブーツで行ったら履き替えなければいけなくて少し大変だった
- 筆記具を大きめのバッグに入れたが、スタッフルームが狭く邪魔だった
- 小さめの荷物で見学に行ったらA4パンフレットを渡されてしまった
など、思いもよらないところで不便が生じる可能性が。
気にしない方も多いですが、特に新卒は「失敗したくない」気持ちが強く、何か小さなきっかけで悪い印象を持たれるかもしれません。
当日必要なもの、当日渡されるものを明記しておきましょう。
医院見学の時間帯
事前に見学受付の時間帯も記載しておくと、連絡やり取りが最小限で抑えられます。
1ヶ月のうちに対応可能な日にちが決まっていたら、例1)のように記載をしたり、いつでも対応ができる際には例2)のように記載をすると「申し込んだ日が対応できず…」とお断りを入れなくて済みます。
- 例1)○月○日10:00〜12:00 / 14:00〜16:00
- 例2)診療日時内でしたらいつでもご対応可能です。※午前診療・午後診療ともに診療終了1時間前までの受付です。
申し込みから日時が合わず何度も連絡をしなければならないと、求職者の応募意欲も削がれてしまいます。
ここはスムーズに進むよう事前に対応しておきましょう。

申し込みフォーム
サイトから申し込めるようメールフォームを準備しておいてください。
電話が苦手な方、仕事・学校のために診療時間中に電話ができない方も多くいらっしゃいます。
いつでも気軽に申し込めるフォームがあると、見学申し込み率も上がります。
医院見学までに医院側準備すべきもの
医院見学の申し込みが入った際に一番大事にすべきことは何か、知っていますか?
それは、見学者を歓迎する「ウェルカム感」です。
- 医院入り口にボードを用意する
- スタッフルームに手紙を用意する
- スタッフ全員が挨拶・声掛けをする
「あなたが来てくれて嬉しい!」という気持ちがしっかり伝わるように、事前に準備しましょう。

見学後のフォローも重要
見学後は満足度調査のアンケートをお渡しください。
見学時にどんなことが良かったのか、もっと知りたかったことはなにか。それが分かると、今後の求人採用活動にも役立っていきます。
応募した方・しなかった方についても、応募するに至った理由・至らなかった理由をきちんと確認しておいてください。
1dayインターンと異なり、見学は1時間ほどで完了する医院がほとんど。手軽に開催できる上、求職者も気軽に申し込めるイベントです。
まだ活用していない歯科医院は、事前準備の上で活用してみてください。