歯科衛生士の採用を進めるにあたり、どんな人が歯科衛生士に向いているのか、歯科衛生士の人物像について言語化できているでしょうか?
この記事では、歯科衛生士に向いている人がどんな人なのかを、歯科衛生士の職業あるあるをもとにご紹介します。
歯科衛生士ならではのあるあるを知ることは、「どんな人が歯科衛生士に向いているのか?」「どんな人を採用すべきか?」を深く知るきっかけにもなります。
今採用を進めている方だけでなく、これから歯科衛生士の採用を検討されている方も、ぜひ採用活動を行う際の参考にしてください。
「職業あるある」と「歯科衛生士に向いている人物像」
早速、歯科衛生士ならではの職業あるあるを6つご紹介します。
歯科衛生士のあるあるをもとに、どんな人が歯科衛生士に向いているのかも合わせてご説明していますので、ぜひ実際の現場を想像しながらチェックしてください。
(1)サポートやチームで仕事をする際に、うまく立ち回れた時にやりがいを感じる
歯科衛生士は、歯科医師の診療補助など、サポートを担当することが多くあります。
診療中に状況を先読みしてサポートを行い、スムーズに診療が終えられた時には気持ちよさを感じる人がほとんどです。
<こんな人が向いている!>
✅ 困っている人のサポートをするのが好きな人
✅ 人のことを考えて行動できる人
✅ 人をサポートする仕事に就いたことのある人
(2)患者さんからの「ありがとう」という言葉で、モチベーションがアップする
歯科衛生士として、患者さんと接する中で「ありがとう」と言われた時は非常に嬉しい気持ちになるものです。
患者さんの一言でモチベーションも上がり、楽しく働くことができます。
<こんな人が向いている!>
✅ 誰かを喜ばせたい、人の役に立ちたいという気持ちのある人
✅ 学生時代のアルバイトなども含め、過去に接客業を経験している人
(3)トイレに行くタイミングがなくなることがある
診療して、片付けをして、次の準備...と毎日忙しい歯科衛生士のお仕事。トイレになかなか行けずに我慢して耐え抜いてしまうという人も多いです(中には結果的に膀胱炎になってしまうなんて人も...)。
患者さんを第一に考えての行動は大切ですが、どうしてもの時には素直にトイレに行けるよう行動することも大切です。
<こんな人が向いている!>
✅ 何でも忍耐力で乗り切ろうとせず、状況に応じて声を上げることができる人
(4)子供のサポートが大変
歯科衛生士が担当する患者さんの中にはお子様からお年寄りまで幅広く色々な方がいます。小さいお子様の場合は、歯医者に苦手意識を持つ子もいるため、暴れてしまったり泣いてしまったりという状況もよくある光景です。
<こんな人が向いている!>
✅ 小さな子供が好きな人
✅ 患者様の世代に合わせた説明ができる人
(5)先輩や歯科医師の状況や変化が分かる
歯科衛生士は、患者さんはもちろん、歯科医師や先輩・同僚とコミュニケーションが必須です。
歯科医師や先輩との挨拶や些細な変化・行動で、機嫌が分かるようになったという人も多くいます。
<こんな人が向いている!>
✅ コミュニケーションが得意な人
✅ 少人数の職場で勤務したことのある人
✅ チームで仕事をしたことのある人
(6)予定通りにいかないことも多い
患者さんの来院状況は、タイミングや時期によっても変わるため、仕事を予定通りに上手く進められるということは少ないです。雨の日にキャンセルが重なって暇になってしまうことも。逆に、予定外に予約以外の患者さんの来院が増え、忙しくなることもあります。
仕事が予定通りに進まなくても、慌てずに落ち着いて対応することが重要です。
<こんな人が向いている!>
✅ 何事も、臨機応変に慌てずに落ち着いて対応できる人
「歯科衛生士に向いている人物」かを選考で見極めるコツ
ここまで、歯科衛生士あるあるをもとに、どんな人物像が歯科衛生士に合っているのかをご紹介しました。
それを踏まえ、歯科衛生士に向いている人なのか、選考の中で「人柄」や「スキル」を見極めるコツをお伝えいたします。
書類選考のポイント
書類選考時のポイントを3つご紹介します。
ポイント(1)どんな経験やスキルを持っているかチェックする
求めるスキルや経験を満たしているかはもちろん、人物像にマッチした歓迎する経験やスキルを持っているかなども確認しましょう。
例えば、「接客業を経験している方」であれば歯科衛生士の経験が少なくても、接客スキルやコミュニケーションスキルを持っていることが多く、さらに歯科衛生士業務でのやりがいを感じることが多い人物と言えそうです。
まずは、医院に欲しいスキルを書き出して、本当に必要な人材を見極められるように準備をしておきましょう!
ポイント(2)読み手へ配慮された書類になっているかチェックする
誤字脱字がないか、簡潔で読みやすい文章になっているかなどを確認しましょう。
基本的なマナーはもちろん、読み手へ配慮するスキルも重要です。
ポイント(3)志望動機や自己PRから、自院とマッチする人物像かチェックする
志望動機や自己PRがしっかりと書かれているか、記載されている内容から求めている人物像と合っているか確認しましょう。
志望動機や自己PRの項目は、人柄や人物像が分かりやすい項目のひとつです。
面接のポイント
面接も「本音を言ってくれているのかな…?」と不安になることがありますよね。 質問の仕方を工夫することで、応募者のこれまでの経験や性格を知ることができますよ。
面接に使える質問のポイントを8つご紹介します。
ポイント(1)価値観を確かめる質問をする
<質問例>
📝 「やりがいを感じるのはどんな時ですか?」
📝 「●●さんにとって理想の働き方を教えてください。」
📝 「転職活動において、どのような基準で選択していますか?」
📝 「仕事で一番大切にしていることは何ですか?」
📝 「●●さんがモチベーションを維持する方法を教えてください。」
ポイント(2)コミュニケーション力や協調性を確かめる質問をする
<質問例>
📝 「上司や同僚と接する時、どのようなことを大切にしていますか?」
📝 「仕事に取り組む時、周囲の人とどのように協力してきましたか?」
📝 「どのような人を苦手だと感じますか?」
📝 「今まで人間関係で困った経験はありますか、またどのようにして解決しましたか?」
📝 「仕事に取り組む時、ひとりとチームどちらが好きですか?」
📝 「チームで取り組んだ経験はありますか?その時の●●さんの役割を教えてください。」
📝 「チームワークを保つために、どのような行動をしますか?」
📝 「チームで目標達成するために、●●さんがとった行動を教えてください。」
📝 「チームワークを発揮して、どのような結果を得られましたか?」
📝 「複数人で協力して成功した経験を教えてください。」
📝 「チーム内で意見が衝突した場合、●●さんならどんな行動をとりますか?」
ポイント(3)責任感を確かめる質問をする
<質問例>
📝 「大きな失敗をした時、どのようにカバーをしましたか?」
📝 「これまで一番困難だったこと、それをどうやって解決したのかを教えてください」
📝 「前職で何か粘り強く取り組んだ経験はありますか?」
📝 「●●さんが考えるリーダーシップはどんなものですか?」
ポイント(4)ストレス耐性を確かめる質問をする
<質問例>
📝 「どんなことにストレスを感じますか?」
📝 「挫折からはどのようにして立ち直りましたか?」
ポイント(5)性格を確かめる質問をする
<質問例>
📝 「周りからどんな人物と言われることが多いですか?」
📝 「●●さんの長所と短所はどこですか?」
📝 「●●さんの特徴を一言で教えてください。」
ポイント(6)社会人経験が浅い場合は、過去のアルバイトやサークル活動などの経験に関する質問をする
<質問例>
📝 「自分が一番頑張ったことが分かるエピソードを紹介してください。」
📝 「学生時代にアルバイトをしていましたか?アルバイトを通じて身についたことを教えてください。」
📝 「サークル活動で大変だったことを教えてください。またどのように解決しましたか?」
📝 「学生時代、何に力を入れていましたか?」
📝 「学生時代はどのような目標を持っていましたか?」
📝 「社会人になってチャレンジしたいことはありますか?」
ポイント(7)面接の質問では、背景やエピソードを掘り下げて確認する
質問への回答は、「はい」「いいえ」など一言もらって終わるということがないよう、会話を発展させる形で具体的なエピソードや背景を確認しましょう。「なぜ?どうして?どうやって?」と質問を繰り返して、事実を掘り下げていくことで、候補者の価値観や人柄を深く探ることができます。
ポイント(8)言葉以外のコミュニケーションもよく確認する
面接の中で候補者が発する言葉だけでなく、声のトーンや話すスピード、目線、身だしなみなどの立ちふるまいも注意して観察しましょう。
言葉以外にも、日々のコミュニケーションで気になる点がないかを確認することが大切です。
<チェック項目>
✅ 不快感のない身だしなみや振る舞いか
✅ 声のトーンやボリューム、話すスピードが聞き取りやすいか
✅ 目線を合わせて会話ができているか
✅ 面接官の質問の意図を理解し、適切に回答できているか
その他
その他、候補者の人柄や性格などの人物像を確認する方法として「適性検査」の活用も有効です。
適性検査のサービスは様々ありますが、人間性や考え方の軸など、パーソナリティを定量的に測定することができます。
「この候補者はうちの医院に合いそうか?」を判断するための材料にもなりますので、ナインデザインでは適性検査を導入することをお勧めしています。
息抜きコラム「歯科衛生士の職業あるある」
最後に、採用とは直接関係がありませんが、歯科医師も思わず共感してしまう「歯科衛生士の職業あるある」の事例を8つご紹介します。「分かる分かる!」と頷いていただけるものばかりだと思いますので、ぜひ、くすっと笑いながら読んでくださいね。
(1)人と話す時など、日常的に歯を見てしまう
毎日ずっと歯に関連した仕事をしているため、人の口元につい目がいってしまうもの。歯並びや歯の着色など、つい話しながら無意識に見てしまう方が多いのではないでしょうか。テレビを見ていても芸能人の歯が気になってしまうなんてことも...!
(2)患者さんが知り合いや家族だと緊張しがち
患者さんとして、自分の知り合いが来院した時、手が震えてしまうほど緊張する!という歯科衛生士も少なくありません。突然来院した患者さんが自分の知りたいだった場合は、なんとなく気まずい雰囲気に。。
(3)友人や知り合いから歯に関連する質問や相談を受けがち
歯科衛生士として働いていると、友人と会って話をする時に、歯に関連する質問を受けることも増えます。
「虫歯かもしれない」「どうしたらよいか」「良い歯医者さん教えてほしい」など、悩みを相談されることなどもあるかもしれません。歯科医師でないと分からない質問や相談を受けることも多数。。
(4)看護師や歯科助手と間違えられる
「歯科衛生士」という職業の認知度がまだ高くないことも現状としてあるため、看護師や歯科助手と間違えられてしまうことも多々あります。
(5)恋人に歯の綺麗さを求めてしまう
顔がいくらカッコよくても、歯並びが綺麗でないと気になってしまう...という方が多いのではないでしょうか?
逆に、歯並びが綺麗だと、それだけでテンションが上がります!
(6)歯石がたくさんついているとやる気がでる
歯石の除去などの口腔ケアも歯科衛生士の仕事です。歯石の除去は地道な作業ですが、歯石やプラークがたくさんついていると、「しっかり除去しよう!」と気合いが入ります。たくさんの歯石を取り除いていく時に、気持ち良い感覚を持つ方も多いです。
(7)院内で流れるBGMが頭から離れない
院内でBGMが流れていると、曲名が分からなくても、つい口ずさんでしまうほど頭から離れないことがあります。
また、リラックスできるオルゴール系BGMが流れる医院の場合、BGMの効果で自分自身も眠くなってしまう...なんてことも。
(8)ボールペンがすぐ行方不明になってしまう?!
自分の使っているボールペンがない、とこれまで何本もボールペンが行方不明に...という方も。同僚や歯科医師が持ってるボールペンが自分のものなのでは?ということありますよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
歯科衛生士のあるあるは、歯科衛生士という職業のリアルな情報を知るきっかけにもなります。
実際の歯科衛生士の現場もよく想像しながら、どんな人が自院の歯科衛生士として合っているのかを検討しましょう。
弊社では、歯科衛生士に特化した「求人採用セミナー」を開催しております。
歯科衛生士の採用術を知りたい!という方は、ぜひご参加ください。