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【歯科衛生士】リファラル採用の手順とメリットを解説

採用活動

歯科衛生士の採用でメジャーなのは、歯科衛生士学校に求人票を送る新卒採用や、ハローワーク、グッピーやジョブメドレーなどを利用した中途採用などです。

しかし大手サービスは歯科衛生士の目に留まる確率が高いものの、採用時に成功報酬を支払ったり、広告費に課金をしたりしなければなりません。

歯科衛生士が入職したはいいものの、大金を支払うも結局マッチせずに数ヶ月で辞めてしまった…というケースも少なくありません。

「採用にかかる費用を抑えたい」
「自院にマッチする歯科衛生士を採用したい!」

そんな医院におすすめなのが「リファラル採用」。

今回は、リファラル採用の仕組みと取り組み方、メリットについてご説明します。
ぜひ、最後までお読みください。

リファラル採用とは?

そもそもリファラル採用とはどんな採用方法なのでしょうか?

リファラル採用とは、自院のスタッフから人材を紹介してもらう採用方法です。

スタッフによる紹介のため採用コストがかからず、優秀な人材を獲得できるため、今注目を集めています。

他の採用方法との違い

紹介が切り口になっているという点では、スキルや経験を重視せず、血縁関係やつながりのある人物を紹介する「縁故採用」と似ています。

しかし、リファラル採用の候補者は紹介後、通常の選考過程を経て採用可否を判断されるため、縁故採用とは異なります。

歯科医院でのリファラル採用の現状

歯科衛生士の採用はリファラル採用に向いていると言えます。

なぜなら、歯科衛生士には歯科衛生士学校の友人など、多くの歯科関係者との繋がりがある場合があるからです。

新卒の場合、同級生とのつながりが深い状態です。

そのため、就職後すぐに辞める際には歯科衛生士の友人に相談することが多いでしょう。

その後、友人の歯科衛生士が働いている歯科医院に入職する…というケースも少なくありません。

今の職場に不満が溜まって転職しようと考える歯科衛生士は「次の職場選びは失敗したくない…!」と考えます。

それ故に、友人から良い話を聞くと、友人が働いている歯科医院で働きたいと考えるのです。

リファラル採用のメリット

信頼できる人材の確保

リファラル採用の紹介者は自院のスタッフ。

スタッフは紹介する人材についてよく知っているため、より的確な求職者の情報を得ることができます。

また、一緒に働きたいと思える人材だからこそ紹介してくれるので、求職者の人柄や協調性についても信頼を置けるでしょう。

信頼できるスタッフさんからの紹介なので、期待できますね!

紹介されて入職した人材も知り合いがいる職場では仕事を頑張ろうという気持ちがより強くなるため、モチベーションを高く保ちながら働けます。

早期離職率の低減

離職率の高い職種である歯科衛生士。

しかし、リファラル採用で採用したスタッフは定着率が高まります。

リファラル採用では、人材が入職前に院長の人柄や医院の特色、雰囲気などの就職先の情報を医院のスタッフから詳しく聞けます。紹介された人材は医院をよく知った状態で入職するため、定着への期待が高まるのです。

また、リファラル採用は入職する人材の安心感を醸成できます。

入職後、リファラル採用で入職した人材にとって大きな存在になるのが、紹介したスタッフです。

知り合いや友人が同じ職場に入職すると、何かと気にかけるもの。紹介スタッフは入職への架け橋となるだけではなく、入職後のフォローも行います。入職した人材も、悩みを相談したり不安を解決したりしやすいでしょう。

紹介スタッフがいることで、入職した人材は職場の輪に入りやすくなり、悩みや疑問も解消できて安心して働けるため、定着してくれる可能性が高くなるのです。

新しい職場ではどうしても緊張したり、不安を抱えたりしてしまいます。
味方がいる状態で働けるのはかなり心強いですね。

採用コストの削減

リファラル採用では、スタッフに対する紹介料以外の費用は発生しません。

採用成功時に費用がかかるジョブメドレーや、課金型のグッピーなどの大手サービスよりもコストを抑えられます。

高い採用費用が負担となる医院には是非ともおすすめしたい採用方法です。

さらに、求職者とのミスマッチのリスクも避けられます。

大手サービスやエージェントに高い採用費用を支払ったとしても、理想的な求職者を採用できるわけではありません。

しかし、リファラル採用ではそのリスクもないのです。

早期離職率の低減」でも説明した通り、紹介された人材は医院の情報を知り、職場環境や人間関係、仕事内容に納得して入職します。

そのため、「こんなはずではなかった…」という入職後のギャップが発生しにくいのです。

リファラル採用の流れ

それでは、リファラル採用ではどのような流れで採用活動を進めるのでしょうか?

一緒に確認していきましょう。

スタッフに協力を求める

紹介者がいないとリファラル採用は始まりません。

まずは院内のスタッフに協力を求めましょう。

しかし、知り合いに職場を紹介する経験がある人はほとんどいません。

「〇〇さん、周りにいい人いない?うちの医院に紹介してよ!」

と言っても、ハードルを高く感じてしまいます。

紹介を依頼する前に、スタッフに医院の良さをしっかりと理解してもらうことが大切です。

医院の良さは、以下のような項目を言語化すると出てきます。

・医院の理念
・院内の人間関係
・就業時間
・待遇
・福利厚生
・育休・産休
・院内イベント
・人事評価制度

言語化ができたら、スタッフみんなで情報を共有します。

スタッフ一人ひとりに医院の良さを認識してもらうと、知り合いの希望に合った医院の良さを紹介してもらえます。

医院の魅力をまとめる

医院の魅力や情報が言語化できたら、ホームページに掲載しましょう。

ホームページに掲載したら、URLをQRコードに変換します。QRコードを名刺や院内掲示物に載せることで、求職者が気軽に医院の情報にアクセスできるようになりますよ。

「紹介カード」を使う

紹介予定の人材に「紹介カード」を渡すと、さらに医院の良さを知ってもらえます。

紹介カードは医院の魅力とQRコードを掲載した、リファラル採用に必須のアイテムです!

なるほど!デンタル人事で取り扱っておりますので、気になる方はお問い合わせよりご連絡ください。

スタッフに求職者について聞いてみよう

選考前に、スタッフに紹介してもらった求職者のことについて詳しく聞きましょう。

・希望する働き方
パートであれば週に何回勤務するのか、どの時間帯で入りたいのかなどを把握します。

・働く上で大事にしていること
求職者が大事にしていることに医院が応えられるかどうかを判断します。ここが食い違っていると入職後にギャップが生じ、離職につながってしまいます。

・求職者の性格
求職者の性格や人柄は自院のスタッフと仲良く働けるかどうかに大きく影響します。

求職者の情報を得て、問題がなければ選考に進みましょう。

採用後のフォローアップ

無事に選考が進み、内定を出した後は求職者とこまめに連絡を取ります。
内定が出ても、「この医院に入職して大丈夫だろうか」と心のどこかで不安に感じ、内定辞退につながるケースもあります。
入職までこまめに連絡をとり、求職者の不安を取り除きましょう。

まとめ

今回はリファラル採用のメリットと手順について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?

リファラル採用で一番重要なことは、スタッフに医院の良さを理解してもらうこと。

そのためには、医院の良さが誰にでも伝わるように徹底して言語化をする必要があります。

「歯科衛生士から応募が集まる求人の作り方講座」では、医院の言語化について詳しくご紹介しています。気になる方は、ぜひ受講してみてください。

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