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若手が退職しやすい医院の特徴とは?気になる若手スタッフのホンネを聞こう!

定着

「せっかく入った若手スタッフがすぐに辞めてしまう...」
「一人やめたらまたひとり、ふたり...と若手スタッフの退職が続く...」

みなさんはこんな経験ありませんか?

せっかく育てた若手社員が早々に退職してしまうのは、医院にとって大きな痛手ですよね。5年、10年...と長く働き続けてもらうには、どんな対策をすれば良いのでしょうか?

若手スタッフが早期離職してしまう医院の特徴から、今から取り組める対策までお伝えしていきます!

Z世代の特徴とは

イマドキ若手スタッフ、いわゆるZ世代と呼ばれる若者にはどんな特徴があるのでしょうか?

① デジタルに慣れ親しんだ、デジタルネイティブ
幼い頃からSNSやインターネットで多様な考え方を吸収しているため、自他の違いに寛容です。
他人の考えも大切にしている分、自身の生き方や価値観もとても大切にしています。

② コスパ・タイパを重視する
情報で溢れたインターネットやSNSから取捨選択するのが日常。
何かを判断するときに、いかに短時間で簡単に有益なものを得られるかを重視しています。

若手スタッフのホンネ!イマドキの若手は何を考えている?

イマドキ若手スタッフは仕事に対してどう感じているのでしょうか?

考え方について

・仕事よりもプライベートを重視したい
・自分の行動に自信がない

成長について

・成長を感じる瞬間の第一位は「自分ひとりでできるようになること」
・半数以上の人が「失敗したくないので責任ある仕事は任されたくない」

指導・育成について

・実践する前に「意味」を説明してほしい
・できている部分は褒めてもらえた方が成長出来る

https://jmam.meclib.jp/imadokisurv_2022/book/index.html#target/page_no=1

イマドキ新入社員の仕事に対する意識調査2022 株式会社日本能率協会マネジメントセンター

若手が退職する会社の特徴


若手が辞めていく医院にはどんな特徴があるのでしょうか?

厚生労働省の令和3年上半期雇用動向調査結果のデータには、以下のようにあります。

♂男性

  • 1位:職場の人間関係が好ましくなかった(13.1%)
  • 2位:給料等収入が少なかった(9.9%)
  • 3位:会社の将来が不安だった(9.6%)

♀女性

  • 1位:労働時間、休日等の労働条件が悪かった(15.5%)
  • 2位:会社の将来が不安だった(11.7%)
  • 3位:給料等収入が少なかった(11.1%)

※20-24歳のデータを使用

https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/22-2/dl/gaikyou.pdf

令和3年上半期雇用動向調査結果の概要 転職入職者が前職を辞めた理由

抱える将来への不安や、職場環境における不満が見えてきますね。

若手スタッフが長く続かず辞めてしまう医院には、他にも大きく5つの特徴があります。

1. 入職前後でギャップがある

入職前とその後でギャップを生み出してしまっていませんか?

求職者は入職前に、給与、残業の有無、仕事内容、昇給制度...など、確認し納得したうえで入職を決めています。

ですが、例えば「受付業務はなし」と伝えられていたにもかかわらず、人手不足の関係で受付業務も兼任...となるとどうでしょうか。誰でも「騙された」と思いますよね。

医院への信用を無くすだけでなく、今後その医院で働くモチベーションさえも失ってしまいます

入職後の本人の適性や能力を踏まえ、互いが納得したうえでの変更は仕方がないことです。
しかし一方的な都合で約束を守らなかったり、本人の希望を無視した決定をしてしまうのは絶対にNGです。

2.正当な評価がなされない・評価の基準がわからない

あなたの医院は評価の基準が明確になっていますか?また、それをスタッフと共有できていますか

評価の基準が知らされないままだと、若手スタッフは何を目標に頑張れば良いのかわかりません。

院長の好みや主観で評価が決まっているのでは...?と疑ってしまうことも。

「何をどこまでやればどのような評価に唾がるのか」を示すことでスタッフのモチベーションに繋がり、「頑張りを認めてもらっている」という実感を得ることもできます。

3.若手スタッフが気軽に相談できる環境がない

若手スタッフだけにかかわらず、退職理由の1位は人間関係です。

ですが正直、院長や上司や頑張りだけではどうしようもない部分もでもありますよね...

「前はこんなことなかったのに、ミスが増えたスタッフがいる」
「表情が暗く休みがちになった」

そんな若手スタッフがいたら要注意!

もしかしたら人間関係で悩んでいるのかもしれません。
人間関係の悩みは特に若手スタッフは相談しづらく、一人で抱え込んでしまっているかもしれませんよ。

4.意見を言いづらい、コミュニケーションをとりづらい

若手スタッフは、自分の意見を聞いてもらえる環境があったり、周りとストレスなくコミュニケーションが取れる環境に働きやすさを感じます。

「なんとなく話しかけづらい」
「意見を言う場がない、聞いてもらえない」

そんな風通しが悪い職場はストレスが溜まってしまう一方です。

長く勤めている先輩スタッフにとっては当たり前のことでも、年数の浅い若手スタッフにとっては働きづらく感じているポイントかもしれませんよ。

5.プライベートの時間がつぶれている

医院のイベントや飲み会などへの参加を強制してしまっていませんか?
もし嫌だと思っていても、若手スタッフはなかなか言い出しづらいですよね。

最近では、仕事とプライベートは切り替えたいと考える若者が多い傾向にあります

ワークライフバランスを重視しているのに医院のイベントが多くプライベートの時間が減ってしまうと、それは充分に退職理由になり得ます。
もちろん、職場でのイベントを好む若手社員もいます。

だからこそ大切なのは「参加を強制しないこと」。

本人の希望に合わせて参加/不参加を自由に決められると、誰もがストレスなくイベントを楽しむことができますよ。

優秀な若手が退職する理由

退職理由を伝えるときに、先輩や院長には本音を言わない若手スタッフが多いのも事実。
若手スタッフが辞めてしまう本当の理由は何なのでしょうか?

先輩に魅力を感じない(目標になる人がいない)

若手スタッフは、先輩スタッフの姿を「この医院で働き続けた数年後の姿」としても見ています。
先輩を見て「数年後こうなりたい」と思わなければ、「この医院で働き続けても意味がない」と感じてしまうこともあるんです。

若手スタッフにとって院長や先輩スタッフの魅力=その医院の魅力でもあります。

先輩スタッフがイキイキと働いているかどうか、は若手スタッフにとって医院で働き続けるかどうかの大きな判断材料になりますよ。

成長できない環境だと感じる

医院を通して個人のスキルアップをしたいと考えている若手スタッフにとっては「成長できる環境かどうか」は重要です。

給与や労働時間より成長を重要視しているような、成長意欲の高い人材、なんとしてでも長く働いてほしいですよね。

人手が足りないからと言って本来の約束と違う業務ばかりさせたり業務に対する上司からのフィードバックが無い環境にあると、スキルアップができる職場に転職してしまう可能性があります。

できる人材だからといっても業務を任せきりにせず、自身でも成長を感じられる環境にすることが重要です。

仕事の意味・目的がわからない

若手スタッフにも医院理念や今後の方向性をきちんと伝えていますか?
幹部やチーフだけが分かっていればいい、若手には関係ない』と思っていませんか?

それは大間違いです

社会人経験の浅い若手スタッフは、自分の業務の範囲しか見えず、「今やっている仕事の意義が見出せない」と感じることもしばしば。特に、業務を一通りこなせるようになった3年目くらいが、作業の目的や意義について疑問を持ち、今後の自分の方向性について考える時期でもあります。

そんなときに重要なのが「医院理念」や「今後の医院の方向性」です。

院長が考える、医院の存在意義
数年後どんな医院を目指しているのか、その為に今どうすべきなのか

それらを知ることで、「自身が今後、その医院とともに何を目指し、どこへ向かっていくのか」が明確になり、目の前の業務にさらに意義を感じて働くことができると考えます。

若手スタッフの退職を防ぐためには

これまでご紹介した「若手スタッフが辞めていく原因」を踏まえ、若手スタッフに長く働き続けてもらううめにどのような対策ができるしょうか?

若手スタッフとのコミュニケーションの場を設ける

若手スタッフとコミュニケーションを取るための場を設けましょう。

小さな不安や悩みがあっても、「相談するほどでもない」と思い溜め込んでしまいがちです。
だからこそ、院長の方からそういった機会を設けることで、不安や悩みを聞き出すことができます

院長とスタッフ個人個人が、腹を割って話せる場ってなかなか無いですよね。

1回きりではなく定期的に行うことがポイント。
複数回行うことで信頼関係が生まれ、若手社員も本音を話してくれやすくなりますよ。

1o1での面談、ランチ、コーヒブレイク...方法はなんでも構いません!

できるだけ少人数で行うことがポイント。少人数の方が若手スタッフも気軽に本音を話しやすいですよ。信頼のおける先輩DHなどと一緒に、若手スタッフが気軽に相談できる場を作りましょう。

評価の基準を共有する・評価制度を整える

何を行い、何を達成すれば」「どのくらい給与(手当)に反映されるのか」を明確にしましょう。

評価の基準や内容が不明確だと、場合によっては「院長や上司の好き嫌いで判断してるのでは...?」と思われ、医院への不信感につがってしまうことも。特に、ある程度仕事を覚えた2~3年目のスタッフは要注意です。

評価基準を決定・共有することで、目標意識も生まれ仕事のモチベーションにもなります。
そうすることで医院全体の士気もアップし、患者様の満足度向上にも繋がることでしょう。

成長やキャリアに関してヒアリングする

「若手が辞めていく医院の特徴」で多く挙げられていた、「入職前後のギャップ」。
このギャップを生まないためには、スタッフの本音に耳を傾けることが大切です。

院長や上司は当たり前だと思っていることでも、若手スタッフにとっては違和感に感じていることがあるかもしれません。

さらに、若手スタッフ自身も入職前と入職後では、スキルアップやキャリアアップに関する希望が変わっていることも
本人の意向の変化を知らなかった故に、「やりたい仕事ができない」という理由で退職...そんな勿体無いことしたくないですよね。

「相談してくれたら手が打てたのに!」と後悔しないためにも、定期的にキャリアや希望に関するヒアリングの機会を儲けましょう。

若手スタッフの相談を待つのではなく、院長や上司から聞いてみることも大切です。
関係性にもよりますが、院長がいきなり聞くと身構えられてしまう場合もありますので、本人と仲の良い先輩スタッフやチーフから聞いてもらうのも良いでしょう

若手スタッフの声に耳を傾けましょう!

いかがでしたか?

若手スタッフの退職が多いのを、本人のヤル気のせいにしたり、やみくもに給料アップを考える前に、まずはスタッフの声に耳を傾けてみましょう。

院長が気づいてない意外な部分に課題が隠れているかもしれませんよ。

ヒアリングした内容をもとに改善を行い、誰もが働きやすく長く勤めてもらえる職場に近づけていきましょう。

スタッフ定着のために必要な人事制度

若手、中堅にかかわらず、スタッフが抱える不満に多いのが「評価や給与に関すること」。
その解消のためにはスタッフに適正な教育・評価・賃金を用意する仕組みが必要になります。

なるほどデンタル人事!編集部の株式会社ナインデザインでは、歯科医院向けの人事制度の作成も行なっております。

人事制度について詳しく聞きたい、実際の活用方法を知りたいなど、さらに詳しく知りたい方はお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

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