​​院長にとってもメリットだらけ!歯科衛生士の売上目標設定!

定着・育成

なるほど!デンタル人事編集部の田代・松村です。

医院を発展させるために衛生士にももっと業務に関心や責任を持って仕事をしてほしい!
そう考える院長もいるのではないでしょうか?
みなさんの医院では売上目標をスタッフに共有し、達成に向けた取り組みをしていますか?

院長の考えだけでは医院全体の発展・成長にはつながりません。
歯科衛生士にも明確な目標設定を行うことで、どのような効果が現れるのかみていきましょう!

歯科衛生士の目標設定の重要性

歯科衛生士はもちろんスタッフへ目標を設定するメリットについて挙げていきましょう。

①モチベーションUP

個々に目標を設定することで、仕事に対するモチベーションU Pに繋がり意志をもって働くことになります。

②何をすべきか明確になる

求められることが明確になることで、自分の行動に迷いがなくなり責任感をもって行動するようになるでしょう。

③成長のきっかけになる

目標に対して行動の振り返りや必要なスキルが明確になり、達成へ向けてスキルアップするなど成長のきっかけにもなります。

④歯科医院全体の業務効率化・サービス向上

目標への進捗を可視化することで、目標に対する取り組みが具体的になり、効率良く業務を進められるようになります。
業務効率化によってスタッフに時間の余裕が生まれ、患者様へのサービス向上にもつながります。

歯科衛生士の目標設定を行う際のポイント

次に、衛生士の目標設定を行う際のポイントを見ていきましょう。

①実現的かつ達成度が数字で分かる目標である

目標は実現可能なものでなければモチベーションを上げるどころか、下げてしまう原因になりかねません。
また、目標に数字を入れることで達成したかどうかの判断がつきやすくなるので、評価をしやすくなります。

②キャリア・スキルに合った目標である

キャリアやスキルによって目指す姿は変わってきます。キャリアやスキルを考慮した目標設定を行いましょう。

③期限を設定する

いつまでに達成する目標なのか、期限を決めて取り組みましょう。

④医院の方針・経営改善に合ったもの

スタッフへの目標設定の最終的なゴールは、医院全体の経営につながることです。
個々が目標達成することで、能力が上がり業務効率化につながれば、医院の経営に大きなメリットとなります。
そのためには、医院の方針や経営コンセプトの周知徹底を行い全員が理解していることが重要です。

目標を設定する際には、実際に院長や先輩衛生士など現場に関わるスタッフと相談しながらすすめていくと良いでしょう。

具体的な目標例を紹介

ここでは実際に具体的な目標例を挙げながら説明していきます。

①技術・スキルに関する目標

技術・スキルに関する目標設定を行う場合は、現状の把握から行いましょう。
「治療の流れをきちんと理解しているか」「薬剤や機器に対する知識が身についているか」などきちんと把握した上で目標設定を行うと良いでしょう。

  • ◯◯技術向上のために毎日自主練◯分。
  • ◯ヶ月に一回のセミナーに参加し、レポートをまとめ全員に共有する。
  • 治療の流れや機器の取り扱いに関するマニュアルを◯までに作成する。
  • インレー調整にかかる時間を◯分短縮する。

②通常業務に関する目標

日々の業務に関する一連の流れを元に、その理解や実践の状態を考慮して目標設定しましょう。

  • スムーズな案内をするために、保険制度などを学ぶ。
  • 毎朝◯分までに受付の整理整頓を行う。
  • 顧客満足度向上のためのアンケートを◯までに実施。
  • アンケート結果から改善策を実施する。

③接遇に関する目標

患者に対する心遣いや対応・言葉遣いなどが主な内容になります。
高齢者への配慮や、小さな子どもへの接し方など直接患者との接点を持つ場面を想定した目標設定をしましょう。

  • 高齢者や車椅子での来院の介助訓練を行う。
  • 伝わりやすい説明ができているか毎週◯にロープレを行う。
  • 接遇に関するセミナーへ参加し◯までにレポート共有を行う。

④チームワークに関する目標

医院全体がチームとして業務を行うために、意思疎通をしながら円滑なコミュニケーションが取れるかがポイントになります。

  • カウンセリング時にヒアリングシートを導入する。
  • 各担当スタッフと定期ミーティングを行う。
  • 衛生士の定期ミーティングを行う。

目標管理の3STEP!

「目標が決まったら、あとは各自でがんばって!」と衛生士本人に任せてしまうと、衛生士たちは目標達成に向けてのモチベーションを維持できません。
これからご紹介する目標管理の3つのステップで、一人ひとりの目標達成をサポートしてあげましょう!

STEP1:目標管理シートを作る

目標管理シートとは、各スタッフが業務目標を定め、達成計画や進捗、評価を記入するためのシートです。
目標や達成に向けた具体的な行動が「見える化」するので、院長や担当者が目標達成度の管理をしやすくなります。
また、歯科衛生士自身も目標に対する自分の現状を意識できるので、達成への更なる意欲向上が期待できます。

達成期限を定め、達成度合いを数値化すれば人事評価の参考としても活用可能です。

STEP2:定期的に達成状況を確認する

目標を設定したら、定期的に目標管理シートを基に進捗状況や取り組み状況などを、担当者や先輩歯科衛生士とともにチェックしましょう!
進捗管理の間隔が空き過ぎると、ただ結果を確認するだけの時間となってしまうので、月に1回を目安に進捗を確認することが望ましいです。

定期的な確認は目標達成へのモチベーションを維持することができ、課題克服に必要な協力やサポートのきっかけにもなります。
また、スタッフとコミュニケーションを図れるというメリットもあります。

反対に目標の達成に苦戦しているスタッフにとっては、プレッシャーに感じる場合もあるため慎重なフォローが必要です。
場合によっては目標達成イメージの再確認や目標の見直しを行います。

STEP3:フィードバックをして総合的に振り返る

目標達成期限が経過したあとは、目標の最終的な達成度や評価を歯科衛生士本人にできるだけ早くフィードバックしましょう。
フィードバックを行う際は、結果や行動に対して具体的な言葉で評価を伝えることが必要です。
適切なフィードバックを行った上で、目標を達成できた人とは次はどうレベルアップするか、できなかった人とはその原因と解決策を共有しましょう。

フィードバックを行うことで、スタッフがより生産的かつ効果的な行動を選択できるようになるので、結果的に医院全体のサービス向上にもつながります!

目標達成を支える環境づくりが大切!

目標を達成するには、目標を設定した本人のがんばりが大切であることはもちろんですが、院内全体が仲間の目標達成を応援する雰囲気であることも、前向きな影響を与えます。

院長先生が「今度、〇〇の研修があるけど受けてみない?」と衛生士に声かけをするだけでも、衛生士が目標実現に向けた行動を起こしやすくなりますよ。

目標を達成することで医院の成長はもちろん、スタッフの離職率の引き下げも期待できます。
個人の目標として扱うのではなく医院全体で目標を共有してチームとして成長する機会にしてくださいね!

タイトルとURLをコピーしました